東日本大震災で被災した仙台一高野球部への支援

1.仙台一高へ二高グランド使用提供の提案

釜石会長から仙台二高庄司校長(高22回)と桜井野球部長先生(高40回・野球部OB)に、
仙台一高野球部を仙台二高グランドで練習させることの提案を行った。
東日本大震災の津波で仙台一高野球部の練習場である第二グランドが使用不能になった。
野球用具購入のための資金は仙台一高野球部
OB会がすぐに援助したそうだが、
本校舎校庭の狭い場所で練習をしていることを聞き、2011年3月下旬に釜石会長は
仙台二高庄司校長(高22回)と桜井野球部長先生(高40回・野球部
OB)に、
仙台一高野球部を仙台二高グランドで練習させることの提案を行い、
翌日、桜井先生が仙台一高野球部長の阿部先生(二高
31回)へ申し入れを行い、
その後、宮城県高野連への手続きを経て、4月14日、15日、17日に最初の
合同練習が実現した。その後も、土日に合同練習が行われた。
以下は、最初の合同練習が行われた414日のことを野球部長桜井先生からのメールです。
釜石会長から東京青葉倶楽部会員の皆様に転送したものです。
==================================
東京青葉倶楽部 会長 釜石さん 
本日、仙台一高と合同練習第一日目を無事終えました。 
二高26名、一高24名。一高のアップに二高が合わせてスタート。
午前は両監督の豪華ダブルノッカーによる合同守備練習。選手は昼食を一緒にとった後、
午後も当然合同で打撃練習。
一高にとっては久しぶりのマシンを使ったフリーバッティングでした。
最後に一高・二高のメニューを合わせた軽いトレーニングとダウンで先ほど終了しました。
一高は、いわゆる「普通」の練習は本当に久しぶりだったということで
溌剌とした動き(気持ち)を見せていました。
仙台一高の野球部長さん・監督さんの話では、野球用具については
一高野球部の
OB会広瀬会からの支援で間に合わせられるので結構ですということです。
グラウンド自体はようやく重機でヘドロを押し出したところだそうですが、
金属バットやレーキなどは探し出すことができたということです。
また、個人の用具は自宅に予備があったり、持ち帰っていたりということで、
これまでと同様でないにしろ何とか練習はできる状態になっているそうです。
しかし、グラウンドが使えない以上、どうしても外に(遠征や合同練習)出たり、
復旧にともなって随時、現在では予期できない費用が必要となりますので、
(いいにくいようでしたが)もしいただけるならお金が一番助かりますということでした。
以上報告させていただきます。 
2011年4月13日 仙台二高 櫻井
==================================

2.仙台一高野球部への義援金支援

 東京青葉倶楽部の釜石会長は仙台青葉倶楽部の岡崎会長と2011年5月頃に相談し、
仙台一高野球部に対して義援金を送ることを決め、野球部
OBの皆様に協力を要請しました。
6月30日現在で92名(仙台54名、東京38名)の野球部OBから547,456円の
募金をいただきました。諸経費(約400名の会員宛の発送費用)を差し引いて
義援金50万円を支援致しました。
仙台の青葉倶楽部岡崎会長と高橋敦幹事長(高30回)とが
仙台一高野球部OB会である広瀬会高橋会長を通して
仙台一高野球部の支援に役立てていただきました。
以下は広瀬会会長および仙台一高硬式野球部父母の会会長より
東京青葉倶楽部釜石会長へのお礼状です。
==================================
御礼
この度は、東日本大震災でグラウンドが津波被害に遭い、
練習場を失いました仙台一高野球部に対し、
多大なご支援をいただきまして誠にありがとうございました。
贈呈頂いた支援金は早速、仙台一高野球部に引き渡しました。
仙台二高野球部関係者の皆様には被災以来、練習球を頂戴したり、
合同練習という形でグラウンドを提供いただいたり、
定期戦の際には救済資金のカンパ活動にもご協力をいただきました。
それだけでも十分甘えさせていただいたと恐縮いたしておりましたところ、
さらに青葉倶楽部、東京青葉倶楽部の皆様から多額のご厚情を賜り
感謝、感謝に堪えません。重ねて御礼申し上げます。
 おかげさまで仙台一高野球部は、長期に渡る練習中断をすることもなく、
何とか全国高校野球選手権宮城大会に出場することができました。
また、被災したグラウンドにつきましても、関連予算が6月の県議会で議決され、
初秋にも復旧工事に入る見込みです。年内の使用再開は難しい状況のようですが、
まずは復旧の見通しが立ったことでホッと胸を撫で下ろしているところです。
復旧-使用再開後は、支えていただいた皆様への感謝と、恩返しの気持ちを
忘れることなく、日々の練習に励むよう部員達に徹底する所存ですし、
広瀬会としても何らかの形でご恩に報いることができればと考えております。
 東京広瀬会からの報告によりますと、東京での仙台一・二高OB定期戦は今年が
節目に当たるとか。私も4、5年前に久しぶりに参加させていただき、
グラウンド上だけでなく懇親会でも青葉倶楽部と広瀬会のきずなの強さを実感いたし、
感激したのを覚えております。
今年も御礼のご挨拶をかねて是非参加させていただきたいと思っておりますので
よろしくお願いいたします。
その日の再会を楽しみにいたしますとともに、東京青葉倶楽部並びに会員の皆様の
益々の充実、ご健勝を祈念し、言葉足らずで恐縮ではありますが
御礼のご挨拶とさせていただきます。
本当にありがとうございました。
2011年7月8日
東京青葉倶楽部会長 釜石 徹様
                                  広瀬会会長 高橋 義夫
==================================
御礼状
東京青葉倶楽部会長 釜石徹 様
この度は、仙台一高公式野球部の第二グランド及び、選手達の野球用具が大震災で
すっかりダメになりました。その趣意に賛同して、多額の義援金をいただきましたことは、
感謝の念にたえません。ここに、深く御礼申し上げるところであります。
監督以下、選手達も他のグランドを借りながら、夏の甲子園に向けて、
鋭意、練習に励んでいるところです。
今後とも、何卒、仙台一高硬式野球部にご声援賜りますことを、
お願い申し上げ、お礼といたします。
平成23年7月
仙台一高硬式野球部 父母の会会長 本内 宣行
==================================